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2004.09.30

世界最速の女子ランナー

 陸上100m走の世界記録は次々と塗り替えられていますが、もしこのままの更新ペースが続くなら、2156年五輪で女子が男子を追い越す……と、イギリスの科学者たちがいたって真面目に予測し、今日づけの科学雑誌『ネイチャー』に発表したそうです。

 定期購読している私のところにこの号が届くのは明後日の土曜か来週の月曜になりますが、『ネイチャー』の購読にはオンラインアクセス権もついているんですよ。だから、まだ手元に届いていない号でも、過去の号でも(あまり古いのはデータ化されていないようなので無理ですが)、必要な記事の全文をインターネットで引き出すことができます。ちなみに、要約だけなら登録さえすれば購読しなくても読むことが可能です。

 そんなわけで、その発表「a Athletics: Momentous sprint at the 2156 Olympics?」を引き出してみると、論文というより短い記事のようなものだったので、ちょっと読んでみました。

 上でリンクした記事のグラフでも分かるように、100mの記録と時間軸をグラフ化してみると非常に直線に近くなることは、10年以上前から知られていたのだそうです。男子も女子も、まだ「限界に近づいている」徴候はみられません。だからこのまま直線的に記録が更新されてゆくとすると、2156年に女子の記録が8.079秒、男子の記録が8.098秒となり、逆転が起こるというわけ。

 もちろん、あくまで統計上のことですから、誤差範囲というものがあります。だから正確に(?)言えば、「2064年から2788年の間に95%の確率で男女の記録の逆転が起こる」のだそうです。700年以上も範囲があるんですけど、これでいいのでしょうか?

 とりあえず、女子の方が記録の更新度が大きいことは確かで、その理由というのもいくつか考察されていました。
 まずはドーピングの影響。かつて、検査が今のように厳しくなかった時代、女子選手の方がドーピングによる記録更新が容易だったため、という理由です。男性ホルモンの投与なんて行われていたんでしょうね。薬物検査が行われるようになって以来、女子の記録更新ペースは落ちたという説があります。
 また、単純に昔は女子選手の層が薄かったからだ、という考え方もあります。

 私も、2064年ならまだ生きていられる可能性があります。そのころ、記録はどこまで近づいているのか、あるいは本当に逆転が起こっているのか、老後の楽しみになるかもしれません。

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