元は猟犬だという
仕事が終わり、職場の門から出たとたん、いきなりこちらに向かって走って来た何者かに襲われました。
……ダックスフントでした。
茶色くて、長い毛が垂れ下がったような耳で、まあきれいといえばきれいな犬でしたが、これが優秀な番犬のように吠えまくって私を威嚇するのです。もちろん何もしていませんよ? 公道ですし。
正直、私は犬が苦手です。甘えてくるおとなしい犬ならともかく、相手は敵意たっぷりに吠え立てています。
この大きさなら何とかできないこともないかなあ、と考えながらも、向こうから飼い主らしき女性が女走りでゆっくりと近づいてくるのに気づき、カバンでガードしながら「吠える犬を扱いかねて困っている人」らしくふるまうことに。
本当に噛み付かれそうだったんだもの。
飼い主が来て、犬がそっちを向いたすきに、さっさとその場を立ち去りました。
犬には引き綱はおろか、首輪すらついていませんでした。さっさと立ち去らなければ、「ちゃんとつないどけ!」と怒鳴りたい衝動を抑えられなかったと思いますので……「だって、そんな苦しそうなものつけたら可哀想じゃない?」とか、「大丈夫よ、この子はちょっと吠えるけどいい子だから」なんて言われたらちょっとどこか切れそうな気がしますので……。
でも、また襲われることがあったら、「二度目ですよ? 今度また来たら、殺すつもりで蹴りますよ?」くらい言わせてもらってもいいかしら……そしたら私のほうが悪者になっちゃうのかなぁ。
あんな凶暴なもの、野放しにしないでほしいです。





