ネイチャーの2009年6月11日号に興味深い記事がありました。
中国では、新型インフルエンザの発生が(記事の時点で)100人あまり確認されていますが、死者は出ていません。しかし13億人の国民に蔓延すればいずれ死者も出るでしょうし、かつてSARSが発生したときに対応が遅れた反省もあってか、新型インフルエンザ対策にはかなり力を入れて取り組んでいるそうです。
しかし2008年、中国では「手足口病」という病気が大発生し、感染者50万人以上、死者200人が確認されました。今年も同じくらいの感染者が出るのではないかと懸念されています。
しかし疾病対策はあまりに新型インフルエンザのほうに力を入れすぎ、手足口病のほうはおろそかになっているようです。
ひとつのことに気を取られすぎていると、とんでもないことになる危険性があるかもしれません。
日本医師会の「手足口病Q&A」も合わせてみたところ、手足口病は主に子どもがかかるウイルス性の病気で、手のひらや足の裏、口などに特徴的な発疹がみられるそうですが、
・新型インフルエンザ同様、人から人へ直接伝染する(マラリアのように媒介となる動物を必要としない)。
・症状は軽い風邪に似ているが、まれに髄膜炎などが発症して中枢神経系の障害が残ったり死亡することもある。
・原因となるウイルスは何種類かあり、とくにひどい症状を引き起こすのはエンテロウイルス71というポリオウイルスに近い種。
・現時点でワクチンや治療薬はないため、衛生管理で予防し、かかったら対症療法で治るのを待つしかない。
……といった厄介な性質があるそうです。
ニュースで派手に目を引く脅威に心をとらわれすぎないようにして、意外なところから忍び寄ってくる脅威にも目を光らせましょう。